好きなライトノベル2012年下期

シリーズものを挙げてるとMF三大ファンタジーこと星刻の竜騎士【12下期ラノベ投票/9784840146456】精霊使いの剣舞【12下期ラノベ投票/9784840146845】魔弾の王と戦姫【12下期ラノベ投票/9784840146852】とかとかきりがないので新作中心でいきたい。

というとカンピオーネを挙げにくくなるので代わりに「盟約のリヴァイアサン」(丈月城)【12下期ラノベ投票/9784840148795】MFといえどやってることはそう変わらない、割に神と比べるとどうしても竜ではハッタリ不足なのだけど、今後への期待は高いので。

逆にMFの作家が他のレーベルでも書いたのが「恋人にしようと生徒会長そっくりの女の子を錬成してみたら、オレが下僕になっていました」(月見草平)【12下期ラノベ投票/9784758043458】一目でそれとわかる一迅社文庫らしいタイトルの長さですが、内容に関してはMFそのものであり高水準安定。続きも安定して出してほしいところ。

長文タイトルというと「もし、ドラッガーを読んでも勝てないと悟った女子マネージャーが肉体を駆使したら…」(千匹屋某)【12下期ラノベ投票/9784799003435】なんかも。タイトルオチもいいところですが、もしドラに限らずパロディ多めで官能ギャグ小説としてはツンマゾ以来の当り。

タイトル以上に内容も…というと「カードで召喚☆美少女バトル!! 酒池肉林の変態王」(バチカ)【12下期ラノベ投票/9784047282698】主人公の酷さが光る一品。どうでもいいけど召喚に使うカードも戦闘用の技カードも全部絵は美少女ではないというのが地味に残念でした。

カードといえばサイコロフィクションコンテスト大賞受賞作である「超次元カードバトルRPG カードランカー」(平野 累次,冒険企画局)【12下期ラノベ投票/9784775310663】たぶん美少女バトルも遊べます。

受賞作で言うとMFの「白銀の救世機」(天埜冬景)【12下期ラノベ投票/9784840149419】末期戦ロボものが流行る中、その先で人類が滅んだ後という目の付け所がよいですね。新人類が感情を失っているのも、ラノベ主人公らしい鈍感さに説得力を持たせつつ、スーパーロボットもの的な熱血精神を真正面から扱えて上手い。ロボも脚部のスキー板を展開して巡航形態に変形したり武器にしたりとギミック豊富で魅力的。主人公機は色と装備が変化するのでリデコでバリエーション出しやすそうなのもよし。玩具化はよ。

受賞作からもう一つ「失敗禁止! 彼女のヒミツはもらさない!」(真崎まさむね)【12下期ラノベ投票/9784840148504】失禁というきわどいテーマであっても安定しているのがMFフォーマットの素晴らしさ。それはさておき最大の見所はTRPG(ルール付中二病口プロレス)をやっているシーン。FEAR対冒企という感じですね。

去年は百合ラノベが完全に衰退してしまって寂しい限り。アニメでは恋愛要素を排除するため便利に活用されてるけど、そういった居場所がラノベではまだ見つけられてない感。