劇場版 仮面ライダーディケイド オールライダー対大ショッカー

ネタバレあるので注意。



内容を一言で言うなら、最終回だった。
TV版で明かされていなかったことが、全部片づいてしまった。
これからTVで何やるのか心配になるくらいに、語るべきことは語ってしまった。

以前、龍騎の映画が最終回を謳ったけど、結局TV版は違う展開になった。以降の映画も、殆どが後日談でありながらパラレルだった。
「映画で最終回をやる」というのは平成ライダーの悲願だったのではなかろうか。

最終回で「劇場版制作決定」という番組は結構あるけど、TVで本編を放送している間にTVからそのまま繋がる最終回を公開した番組は何気にはじめてかも?
各話の独立性が高い上に、視聴者にある程度前知識があるディケイドの特性を生かした形式だと言えそう(来年以降伝統化するかもしれないけど)。

これでTV版がまた違う終わり方だったら・・・・・・まぁそれはそれで面白い。



内容的に。
お祭り映画としては、全く申し分のない作りでした。
流れとしては全ライダートーナメントに始まり、大ショッカー全世界征服、ライダー集結して反撃で締め。

トーナメントではディケイドがアマゾンとRXを下すわけだけど、RX戦での戦いの場所がRXの世界ぽかった。
それぞれの世界の話のときに一緒に撮ってたみたいね。上手くやりくりした対戦カードや。

大ショッカーの侵略手段は戦闘員のミサイル。ミサイルの戦闘員。鉄砲玉ってレベルじゃないですね。
CMでも少し映ってたけど、戦闘員がミサイル弾頭となって飛行しビルに向かって自爆特攻する様は衝撃的。
久しぶりに恐い戦闘員を見た気がする。直前のシンケンジャーの映画は戦闘員がやたら沢山(自称一万)いるのがうりだったけど、数以外のスキルを持つ戦闘員は強いよね。

そんなこんなで大ショッカーによって、全ての世界からライダーがいなくなります。
そうして他にライダーがいない状況で士が大ショッカー相手に戦う決意を固める姿(予告にあったカット)は、一人で戦うヒーローを体現していて素晴らしい。
まぁ、その後すぐにわらわらと集まってくるわけですが。

ディケイドとライジングでアルティメットなクウガはシャドームーンと戦うわけですが、何せ相手が相手なのでピンチになるわけです。
そこになぜか現れたのが、仮面ライダーW
ベルトのギミックによるフォームチェンジを披露しながらシャドームーンを瞬殺してしまいます。しかもその後はすぐに立ち去るという、見事な通りすがりの仮面ライダーぷりでした。
主人公のピンチを後番組の主役が救うという展開はグレート。

1号2号がガラガランダ(地獄大使)と戦っていてピンチになるのですが、それを助けるのがカブトとRX。その後4人で止め。昭和、中間、平成が並ぶカットとなったわけですが。
カブトとRXのタッグは非道い。
トーナメントでスルーされていたこともあり(1カットくらいあったかな?)、結局カブトは負け知らず。

イカデビル(死神博士)戦は平成ライダー担当。
面子はディエンドと剣、ディケイドと555、電王とキバ。
要はFFRシリーズの販促ですね。そろそろAmazonで4割引だっけ。

キングダーク戦は、JがディケイドCFに変身。
最後に全ライダーがカードになるあたりに、ディケイドがガンバライド販促のライダーだということが強く思い起こされたのでした。

ちなみに特典でもらったカードは、ディケイドとW。
ディケイドライバーの音声はディケイドが「カメンライダーカード、ゲキジョウバン」、Wは効果音のみでした。


シンケンジャーはさくっと終わった印象。
最初の負け戦っぷり(を伝えるナレーション)は面白かったけど、その後はアイテムを入手し馬に乗って突撃し限定商品をふるって終了。

馬が使いたかったのだろうけど「格好良かったか?」といわれると、どうだろ。演出的にもうちょっと工夫が欲しかったような。

豪華なTV版の1話という感覚は戦隊映画的にはいつものことだし、ライダーの前座としてはこれでいいか。



ほんとはG.I.Joeも見るつもりでしたが、遅刻でタイミングが合わず先送り。