連射王(川上稔)読了

これはシューティングゲームの小説です。
ここで導入部が読めます。興味がある人はどうぞ。

少々ネタバレっぽいですが、本書の流れは以下の通り。
1.未知の物事を始め、本気になること。
2.それが終わったとき、満足感と共に喪失感を得ること。
3.更に高い目標に向かい、本気になること。

1での新しいことを始めるときに感じる敷居の高さ、2での終わってしまったものへの寂しさには共感できました。自分的にはシューティングゲームじゃなくて、TCGや玩具だったわけだけど。まぁ人それぞれに何かしら想起して、共感できるかと思います。
ただ、3への共感はちょっと薄かったかなー。自分は1→2→3→3→3……と一つのことをやりこむよりは、1→2→1→2→1→……と渡り歩く方なんで。

脱線するけど、自分が本やらゲームやら色々なものを積んでいるのは、消化することによる2のような喪失感を嫌うからという面もあったり。
そんなわけで『終わりのクロニクル』の最終巻はその半分を残して積まれています。言い訳ですな。一応、次の"シリーズ"が始まったら読むつもり。

FREEDOM 第2話
宇宙服とかビークルとかその他細々としたものが妙に現代っぽいのが、かえってリアル感を損なっているという印象。現代の文化が二百年後に栄えているわけ無いじゃない。メガゾーン的なオチならかまわないんだけど。
まぁ思ったより楽しめた。

秒速5センチメートル 第1話
今のところ普通の恋愛ドラマ。栃木が妙に恐ろしい場所に思えてきたりー。
要素少なく絞り込んで、綺麗に丁寧にまとめた作品。こーいうのは、気に入る人はとことん気に入るでしょうね。
スタッフロールで深海誠の名前を数えるのは仕様。