みすてぃっく・あいと操り世界のエトランジェ

・みすてぃっく・あい(一柳凪
ガガガ文庫の第1回の期待賞。

内容を一言で現すなら、SF版リリカル・ミステリー
女子寮での普通っぽい(?)生活描写が中心な序盤中盤と、唐突に異常が表面化する後半の雰囲気のギャップが、リリカル・ミステリーぽい。

ガジェット的はプリズマティカリゼーションぽい感じ、というとかなりネタバレか。
最後の章の描写は無駄にハードSFぽくて面白かった。

次回のメイド小説も楽しみ。続編でない新作を予定しているというのは高評価なので。


・操り世界のエトランジェ(赤月黎)
第11回スニーカー大賞奨励賞……って2006年か。出たのは今年の8月だからかなり直しに時間がかかっているような。

内容は学園で異能で伝奇。恐ろしくありふれたジャンルで素晴らしく類型的な物語が展開されます。
というか、これを読んでようやく、このジャンルらしさというか求められる展開というのがどういうものか判った気がしました。

まぁ王道はいいよね。オチもよかった。